埼玉県立大宮高等学校ラグビー部を応援する会

今日の川北戦。大きな声では言えないけど「あかんのちゃう～～」と言うのが我が家での前評判。

でも、試合前の横瀬先生はいつものように「勝ちますよ」と一言。（そりゃそうだ。指導者なんだし。）

そしていつも以上に気合いに満ちた円陣での雄たけび。試合開始。

２年生たくましくなったなぁ。息子が３年生の時に入部してきてくれた子たち。

最初から真剣に試合を見ている子もいれば、ルールがわからなくて一生懸命聞いている子、はたまたラグビーとは無縁のような顔して談笑している子・・・

体つきも小さくて大丈夫かなぁなんて見てたのに、こんなに大きく頼もしくなったんだ。

グランドに駆け入る選手たちを眺めながらそんな想いが頭をよぎる。

そこへ「大宮、頑張れよ～～！！」と夫の声。娘にヤジ禁止令出されてたのに・・・。

試合は大宮優位。フォワードも負けてない。結構いいやん。行けるかも・・・。

って思い始めた時、誰か倒れてる！横瀬先生も駆け寄る。「誰？？動いてないよ。」

みんな凍りつく。でも試合は流れていく。

担架で運ばれる。Ｔ田君だ・・・。意識はある。足みたい・・。ご両親も来られていて「保険証持って行こうかどおしようか迷ったんだよね～」とお母様。結局持って来られてなかったんだけど、きっと縁起でもない・・って気持ちもあっての

ことなんじゃなかったのかな。

浦和工業のトレーナー（？）の方が見てくださる。

Ｔ田君のことも気になりながら、試合は？と思った瞬間、歓声とトライを知らせるレフェリーの笛の音。

「え？大宮？」と確認しようとした時、担架に横たわるＴ田君が頭上で拍手をしたのである。

彼の所からはもちろん試合は見れなかったが周りの歓声できっと気づいたのだろう。

Ｔ田君の拍手で、大宮の先制トライを知った私は、何とも言えない感動に包まれた。

もちろんトライしたことは素直に嬉しい。

でもそれよりも、担架で運ばれ、痛いだろうし不安もあるだろうＴ田君が冷静に仲間の健闘を讃えている。

その姿は紛れもなく「ラガーマン」。こんなに真摯でエゴのない姿勢。いつの間に身に付けたの？

小泉じゃないけど、本当に感動しました！

結果、川北をノートライで抑え、大宮の勝利。県大会出場が決定。

ごめんね～。「あかんのちゃう～」なんて言ったりして。恐れ入りました！

今日の「感動」をもらったことで、今年もまた頑張れそおです。（それ以上張り切るなと言う声も聞こえてきそおですが。）

Ｔ田君の怪我、どおぞ大したことありませんように・・・。早く治りますように・・・。

来週は深谷戦。

決して「あかんのちゃう～」なんて言いませんよ。